私の服を考え直す

ファッションって、本当に苦手分野です。いつから苦手なんだ??? 高校までは制服があったし、大学は薬学部で白衣を着てしまえば中身はほぼ見えない 笑

でも、洋服は欲しかったなあ。お昼ご飯のときは白衣は脱ぐしね。だから、奨学金を服に使ったこともあった。

当時つきあっていた彼氏好みの服を選んだこともあったけど、相当無理をしていた気がして我ながら痛々しい。今でも思い出す、某ブランドのカットソー。デザインはいいんだけど、体にぴったりと貼りつくような肌触りがどうしてもいやだった。当時はおしゃれとは我慢だと思っていたから耐えていたけれど・・・。彼とは別れて、その服も捨てちゃったけどね。

そうこうしているうちに、社会人になり、結婚したと思ったらすぐにシングルマザーになった私は、洋服などは、優先順位最下位レベルへ。離婚してクレジットカード(元夫の家族カードだった)もなくなった。離婚時は既に退職していたので、無職でクレジットカードなど作ることはできない。ということは、ネットショッピングがほとんどできない、ということだった。リアル店舗に服を買いに行くなんて考えたこともなく、今思うと一体何を着ていたのだろうか? この頃が全く洋服に目が向かなかった時期。覚悟もできていないまま始まったシングルマザー生活だったが、赤ちゃんだった娘といつも一緒にいたこの時期は、今思うと幸せだった。自分自身の将来には希望は見い出せてはいなかったが。

娘が10カ月になり、私は再就職が決まり、そこでようやくスーツを買いに行った。小さな娘と、母と3人で行った某デパートで、試着のために私と離れるだけで娘は泣き出し、これで仕事に行けるのだろうか・・・とも思ったが、私に働かないという選択肢はない。入社初日、朝そのスーツを着て、出勤直前に授乳していたが、その後吐かれてスカートが汚れたのもいい思い出。

勤め出して、念願のクレジットカードを作った。これでネットで買い物ができる!そして、ようやく私も、会社で働くにあたり、まあ恥ずかしくないレベルの服を買うようになれた。そこから15年。

毎日オフィスに出勤するのが当たり前の生活が、なんと、ほぼ毎日在宅勤務の生活になっている。15年の間に、時間もお金も投資してコーチングを勉強して、それを仕事にすることもできた。なんだかんだと、勉強することや旅行など、目に見えないことにお金を使ってきたので、お給料いただくようになってからも洋服にはお金をかけてこなかったんですよね。

先日、家族とディズニーランドに行くという日の朝に、娘から「ほんとにその服で行くの?」と言われ、見かねた娘が自分の服を貸してくれた。そういえば、この冬の在宅勤務の日々の服はひどいもので、ユニクロの濃いグレーのズボン、GUのグレーのパーカー、さらにグレーの電熱ベスト、と全身ねずみ色と化していた私(それぞれ、着心地はとってもいいのですが・・・)。

そんなこともあり、ちょっと真剣に洋服というものを考え直そうと最近思っています。ここ数年使っていたair closetという洋服のレンタルサービスはいったん退会。出社することも激減したので、どうせ着るなら本当に気に入った服にしようと思ったのです。もちろん、プロの力をお借りして。

さて、どんな変化があるか?楽しみです。私は美しくない、私に似合うのはこの程度、と思い込ませることで自己防衛してきたかもしれないな、と最近思うのです。それって何を守るため?ファッションなんて興味ないわ、と思い込ませて、いったい私は何を得ようとしてきたのでしょうね。