願っていたこと、あきらめたこと

長いこと先延ばししていた卵巣嚢腫の手術をすることに決めたのが先月。今日入院、明日手術をします。
私は27歳で最初の結婚、29歳で長女を出産前に離婚。とにかく精神的にも最悪な状態での妊娠期間を過ごしました。出産後はシングルマザーとして10年、子育て(といっても、当時は実家の両親の多大なサポートを受けていました)、そして仕事、途中からコーチング の勉強に明け暮れた10年でした。でも、合間を縫って、たくさん遊びました。シングルマザー時代の葛藤はたくさんたくさんあって、心から楽しめないこともあったけれど、娘を連れていろんなところに行きました。テント泊登山もしました。上高地までバスで行って、横尾と涸沢でテント泊して。道ゆく人が、私たち母子を見て余程心配したのか、いろんな人が声をかけてくれました。

たまたま縁あり、5年前に子連れ再婚しました。当時39歳。以降、ずっと第二子を望んで、時々不妊治療も受けていましたが、高度な治療までやってみるエネルギーはありませんでした。時間的なこと、経済的なこと、自分の気力、いろいろ。

44歳になった今年、定期的に診てもらっている先生と相談して、ようやく手術をすることを決めました。これで、もう第二子は完全にあきらめることになります。
正直、未練タラタラです。でも、それは決して悪いことではないと思っています。

本当はあと1人、子ども産みたかった、育てたかったなぁーって、そんな気持ちも無理に押し込まず、これからもそんな未練のある気持ちを持ちながら、生きていこうと思います。

入院した産婦人科病棟。妊婦さんたちと、婦人科疾患の人たちは、部屋の場所も別々でした。それにちょっとホッとする私がいます。最近、Instagramで赤ちゃんの動画をついつい見てしまうのに、いざ、リアルでは、妊婦さんや出産したばかりお母さんの美しさ、その家族の幸せそうな光景を見るのを実は避けたくなっている私。「本当は、もうひとり産みたかった」気持ちが高ぶるのが怖いんだと思います。

手術後はホルモン剤での治療も始まり、体いろんな気持ちを持ちながらも、それを否定することなく、生きていこうって思います。

明日の手術を終えると身体的には確実に次のステージを迎える私。これからも好きな仕事をして、自分の人生を歩んでいけますように。