自分を責めるより、全力でサポートする

5月の私の誕生日、6月の娘の誕生日が終わり、少し日常モードに戻ってきた感じです。

高校生の娘の誕生日プレゼントのリクエストはお財布だったけれど、本人が気に入ったものがなかなか見つからず、結局そのまま。でも、誕生日のメッセージカードは渡しました。

というか、近日中に、私は彼女にセラミックの歯をプレゼントするぞ!!(自費になるので・・・まあ、そこそこのお値段)

娘の歯は、エナメル質形成不全で、一部、非常に脆く弱い部分があります。まだ私が娘の「仕上げ歯磨き」をしていた頃、奥歯の形がなんか変わった気がする、と思ったことがあったのですが、実は、奥歯の一部が崩れ落ちていたのです。

それを歯医者に言われたのはまだ娘が小学校低学年のとき。いくら歯医者の前でも、ショックで涙をこらえきれなかったなあ・・・。

ネットで原因を調べると、胎児のときの栄養不良だとか、ステロイドの暴露などがあがってきて、そこで私は確信。娘の歯が弱くなったのは、明らかに私のせいだと。自分を責める責める責める・・・。

妊娠中に離婚した私は、当時とんでもなく精神が不安定で、胎教どころの話ではなかったし、本当に娘には申し訳ない気持ちで。そして、娘が3歳の頃、喘息の治療で医師に言われるがままステロイドを吸入していたし、ああ私は薬剤師のくせにどうして歯への影響をちゃんと調べなかったんだろうかと。今思うと、調べようがなかったし、ステロイド吸入も、私自身納得した上でやったこと。妊娠中のことにしても、もう正直あのときは生きているだけで精一杯だった。なんて辛い日々なんだと思って生きていたあの時期は、不思議なことに、今となっては、一番幸せな時期だったような気もする。だって、お腹に赤ちゃんがいるなんて、本当に特別な期間。そのとき離婚しようが、なんだろうがね。

幸いなことに、そこの歯医者さんがとてもすばらしい方で、娘にこう言ってくれたのです。「先生ね、全力で歯を治すからね!だから一緒にがんばろうね!」と。だから私も、娘に「ごめんね」という気持ちではなく、「全力で歯の治療に協力するからね!」という気持ちでやっていこう、と思えたのです。娘も、ナーバスになることもなく、私を責めることもなく、歯磨きは毎回歯医者から褒められるレベル。だけど好きなお菓子は普通に食べて、という生活を送ってきました。

その奥歯に、仮のプラスチックで形を作ってから約10年。歯列矯正も終わり、顎の成長も落ち着いたところで、ちゃんとしたセラミックで欠けた部分を作ることになりました。
はい。先ほど、ATMに行って、治療費を全力で下ろしてきました。誕生日おめでとう、そして、歯のケアもよくがんばったね。

 

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