手術室に、亡き父がいたのかもしれない

手術室に流す音楽って、執刀医が好きな曲を選ぶのかしら?

耳の3回目の手術。

いざ手術が始まり、局部麻酔も効き始めると、手術室に流れている音楽に気づきました。

まず、ショパン。ノクターン遺作。

これは、ピアノの調律師だった父がよく弾いていた曲。

そのあと、「アメイジンググレイス」が続き、

次は、マリアカラス「私のお父さん」プッチーニこれも父が好きな曲で、(最初の結婚式で使った曲のひとつ。ああ、遠い思い出。)

なんだか、父が手術を見守ってくれているような気がして、手術中、目を覆っているガーゼの下でちょっと涙。

父は私の夢には滅多に出てこないんですが、この時ばかりは父を側に感じた時間でした。

手術中、局所麻酔なので先生たちの会話が全部聴こえているのですが、

残存している耳瘻管は見当たらず、とりあえず炎症を起こしている部位の軟骨を切除、生検に出すとのこと。

皮下組織深くで炎症が燻っているのかも、という説明でしたが、うーん、よくわからない

とりあえず、炎症が再発しませんように。

ここまで耳の手術をしていると、ピアスの穴を開ける気がなくなってしまいました。しばらくイヤリングやイヤーカフを楽しもうと思います。