ズケズケ聞いてくる薬剤師が嫌い

ちょうど1年前の夏に耳の手術をしてから、何事もなかったので安心していたところ・・・ふと、感じる左耳の違和感。
直接自分の目でも見ることができず、鏡の前に立ってみても見ることはできない場所。
家族に見てもらうと「あー・・・前と同じ」と言う。また耳の耳介部分が腫れているそうだ。
前に使った抗生剤が残っていたはず、と探してみると2日分くらいはあるが、これでは足りないだろう。
観念して耳鼻科へ行くと、先生は私の顔とカルテを見て「えっ!」と驚いている。
手術もしたし、また受診しに来るなんて思っていなかったんだろうね。私も同じく。

耳鼻科近くの薬局に薬をもらいに行く。
実は私は薬剤師として昔仕事をしていたので、職業柄、調剤薬局の薬剤師には厳しい目を向けてしまう。
その悪い癖がなおらないのだ。

処方箋を持っていくと、待っている患者は10人以下。薬剤師は少なくとも3人はいる様子。
しかし、薬を受け取るまで1時間くらいかかると言われる。
薬剤師の人数、待っている患者の数。この薬局が受け取るであろう処方箋の枚数、内容・・・
それらを総合的に考えても、1時間なんてかかりすぎだろう!

今は薬剤師はしていないのだから、偉そうなことを言うなと自分でも思うのだが、
1時間も待っていられない、夕方また取りに来ますと伝えて薬局を後にした。

そして再び取りに行くと若い男性の薬剤師。
ここの薬歴簿には私が薬剤師であることが記録されていて、
お薬手帳と薬の説明は無しで、薬の名前と数量だけ確認して会計になる。
いつものようにさらりと確認して会計に進もうとしたとき、その薬剤師が軽い口調で言った。

「ちなみに、どんな症状でどんな処置されたんですか~?」

一瞬で、「答えたくない」そう思った。
だいたい、何を目的にそれを私に聞く?その薬剤師が知りたいのも私はわかる。
通常、耳鼻科でよく使う抗生剤の種類とはちょっと違う薬だし、
数か月~半年置きに受診している。薬剤師的には何の疾患?と思うだろう。

だが、「ちなみに」ってなんだ。なにかのついでのように聞くな。
本当に知りたいならもう少し聞き方というものがあるだろう。処方勉強会のネタにしたいのか?

さすがに思ったことをそのまま言うのは憚れるので、
「ちょっとそれは・・・・」と、私の耳に何が起きているのかは答えなかった。
会計をして終わった。ああ、もうここには来たくない。

たいていの調剤薬局で、私はいつも人が変わったように(?)批判的になってしまう。
かつて私が勤務していた薬局では、患者に病名、症状をズケズケと聞いてはいけない。
あくまでも、処方内容から推測する。
患者に聞くのは、その処方に疑義がある場合など、本当に必要な場合だけ。
患者が自分から話すことはちゃんと聴いて、薬歴簿に記録せよ。そういうスタンスだった。

私も約2年ほど薬剤師として働いていたが、病名、症状をダイレクトに患者に聞いたことは1度もない。
経験上、8割は処方箋からだいたい推測がつくし、あとの2割近くは患者本人が(聞いてもいないのに)自分から話してくれる。
ごく数%ほど、いったいこれはどんな症状に対して出された処方なんだろう・・・・と考えてしまうものはあるが、割合としては少ない。

歩きながら考える。ああ私って性格悪いのかしら。
あんなふうにズケズケ人の体のことを聞いてくるなんて、と過剰に反応している自分を感じる。

私自身はどうなんだ。自然とこの人になら話したい、と思えるような人間なのだろうか。
コーチングで、私の嫌いな「ズケズケ」をやっていないだろうか。

人が大切にしているものを大切に扱う。それだけは守りたいと思う。