芸術としてのセッションを目指して

新しいコーチングの学びの旅

「アーティスティックなコーチングをまとう」がテーマの講座。PCC資格を取ったころから、私は自分のコーチングがこれでいいのだろうか?と自問自答し始めていました。当然、スキルさえあればいいという世界ではなく、自分自身の在り方がこれからどんどんコーチとして重きを置くことになるだろうと考えていました。そんなとき、「アーティスティック」という言葉に惹かれ、コーチとしてさらに成長したい、と思いを新たにしました。

第1回目の講座の日、前に読んだことのあるはずの本からの引用が紹介されました。私自身はこの言葉を覚えていない・・・読み落としていたのでしょう、もう一度この言葉に出会いたい、と本棚からこの本を引っ張りだしてきました。芸術作品としてのコーチングセッション。そんなセッションができるようになりたい、と心躍るような始まりでした。

最も成功したコーチは、
コーチングを単なるテクニックではなく、芸術と考えます。
最高のコーチングは、単なる大量生産の絵画としてではなく、常に芸術作品として行われます。
タレン・ミーダナー『人生改造宣言』

私とピアノ

私と芸術との距離はあまり近いものではなかった気がします。でも、ピアノの調律師だった父の元で育ったことで、幼い頃からピアノや音楽は生活に溶け込んでいました。子どもの頃はそれほど好きでなかったピアノのレッスンも、40代になったころから、もう一度ピアノを再開したいなという気持ちになり、昨年はとうとう、習い始めて発表会にも出てしまいました。日々それほど満足に練習もできず、できたとしても15分程度だけれども、ピアノを再開して一番私が感じたのは「豊かさ」でした。(物価高に電気代高騰、それに高校生の教育費爆上がりの中、「豊かさ」を感じられる私自身をちょっと祝福したい気持ち)

今、ベートーヴェン「月光」に挑戦しています。亡き父の本棚から、昔使っていた楽譜を発見して、新たに楽譜を買わずに済みました。それをめくっていると、私が中学生のころの先生の書き込みを発見。時空を超えたような感覚を味わいました。

ひとの内なる音楽を聴きたい

コーチングセッションをしていて、感じることは、その人の内なる音楽を聴けるコーチになりたいということ。今、目の前のクライアントの中にはどんな歌が、どんな曲が流れているのか?それが想像できるようになるために、まずは自分の中でどんな音楽が流れているのかを感じてみたい。果てしない旅になりそうです。